■たんぽぽ薬局
たんぽぽ薬局は東海エリア、とくに愛知県と岐阜県を中心に、関西、北陸、四国にも出店をしている調剤薬局です。店舗数は115店舗(2015年3月)となっています。規模としては中堅程度というところでしょうか。まずは150店舗を目指して事業規模を拡大させているようです。
医薬分業が進む中、保険調剤薬局として特化して信頼と安全性を高めています。薬局の責任と役割が大きくなるのが医薬分業です。医師の処方せんを鵜呑みにしてしまわないように調剤をする薬剤師がしっかりと処方せんを見ていく必要があります。そのために、たんぽぽ薬局では監査機能の強化や調剤システムの導入をすすめているようです。丁寧に服薬指導をすることで、他の医療機関からの重複投与なども避けられるようにしています。
調剤したお薬を自宅まで届ける在宅医療や、病院の薬剤部とも連携する「薬薬連携」にも力を入れています。病院の薬剤部とも調整をしっかりとしてお客様に対応するというのはとても丁寧ですね。在宅医療では、在宅患者訪問薬剤管理指導も行い、服薬状況を医師へフィードバックされているとのことです。
また、その他の取り組みとして、従業員の子育て支援にも重点を置いています。たんぽぽ薬局は2007年に厚生労働省から子育てサポート企業として認定されました。調剤薬局業界として初めて認定されたのが、このたんぽぽ薬局です。その後も、2009年、2011年、2013年と続けて子育てサポート企業に認定されています。
具体的な制度としては、育児休業取得期間は「子供が2歳になるまで」、育児のための短時間勤務は「子供が小学校1年生の年度末まで最大2時間30分の勤務時間を短縮することが可能」とし、子供の看護休暇も「小学校3年生の年度末まで」は取得可能になっています。男性も4名、育児休業取得実績があるそうです。男女問わず仕事の両立を目指すために、月に5回の「ノー残業デー」を設け、多様な働き方が認められています。子育てサポート企業は女性だけが働きやすいわけではないのですね。男性も育児に参加できるというのは嬉しいことなのではないでしょうか。
たんぽぽ薬局の薬剤師募集は正社員とパートで行われています。中途採用、新卒採用ともに実施中です。幅広いエリアでの転勤をするワイドコースと、エリアを限定するホームコースに分かれていて、給与に差があります。どちらを選択するかは、望むライフスタイルと照らしあわせて考えておきましょう。
業務内容は調剤薬局での調剤、服薬指導、薬歴管理などになります。たんぽぽ薬局の大半が地域基幹病院などの総合病院の門前にありますので、さまざまな処方せんに対応することとなるでしょう。また、在宅医療に関わる業務にもチャレンジできる機会があります。
正社員の想定年収は新卒で400万円程度でしょう。勤務地を限定するかどうかで給与に差があります。ワイドコースとホームコースでは1割以上の差があるのでしっかりと確認をして選んでください。中途採用の場合は、年齢、経験に応じての決定となります。その他、退職金制度、社員持株会、財形貯蓄、保養施設などの福利厚生制度があります。
パートの場合は各自に問い合わせての確認となります。
店舗の営業時間に合わせてのシフト制です。
薬剤師として専門性を高めていくことができる他に、薬局長やブロックリーダー、エリアマネージャーといったマネジメント職につくこともできます。
入社後スグにはじまるスタンダート研修の他に、薬歴&服薬支援研修などの薬剤師の専門性に特化したスペシャリティ研修、薬局長研修などマネジメントのノウハウを修得するアドバンス研修などがあります。また、キャリアアップ研修では、中途採用で入社したスタッフの経験に合わせて実務研修を受けられます。
保険調剤に特化することで、安心と信頼を得ている薬局です。ITシステムの導入などにも積極的で、ミスを防ぐ体制がつくられています。医薬分業の意識も高いので、処方せんを見る目も養われるでしょう。特に東海エリアで調剤薬局での勤務を希望されるならば、転職の候補に考えておいてもいいと思います。
また、子育てをする環境がとても充実しています。女性ばかりでなく、男性の育児休業の実績もあるのは素晴らしいことです。女性が働きやすい環境を整えたら、男性も働きやすくなっていったのかもしれませんね。子育てをしながら安心して働きたい方にはすごく魅力的な企業だと思いました。