調剤薬局

ドラッグストア

■キリン堂

キリン堂は関西圏を中心に、首都圏、四国、北陸にも出店をしているドラッグストア。全国で327店舗(2014年2月現在)展開しています。6000世帯という非常に小さい商圏に一店舗をおき、地域コミュニティの中核となるドラッグストアを目指しているので、キリン堂を身近な薬局として捉えられている方も多いでしょう。ある程度小さな地域に集中して出店する、「ドミナント戦略」でお馴染みのドラッグストアという評判を得ています。車、自転車、徒歩で6分圏内にこだわっての出店は特徴的ですね。

店舗づくりはワンストップとショートタイムショッピングにこだわっています。150〜300坪の余裕ある売場面積に、医薬品、化粧品、日用品と欲しいものが揃っている。お客様に「満足と納得」をしていただけるような店づくりの工夫がなされています。確かに、自宅から6分の場所に便利なドラッグストアがあったら嬉しいものです。小さい地域に密着して、ニーズに応えていくお店といえるでしょう。

そんなキリン堂のキーワードは「未病」です。健康な人にも健康を提案していく姿勢で、お客様ひとりひとりに合わせた接客、カウンセリングを行っています。サプリメントやダイエット食品、漢方薬、ドリンク剤など、豊富な商品を取り揃えたドラッグストアで、お客様の生活習慣などにもアドバイス。お客様の相談ごとだけではなく、生活全般を考えてのカウンセリングができるので、ひとりひとりに向き合いたいという想いをもたれた薬剤師に向いている職場ですね。

調剤の面では、順次調剤併設型の店舗の増加が見込まれています。薬局ではなく「医療提携施設」と位置づけることで、医師や看護師と連携を強めているようです。薬の配送や訪問服薬指導なども行っています。医療チームの一員として、薬剤師が積極的に関わっていく機会もありそうです。

採用は、正社員、パート・アルバイトともに行っています。正社員は新卒・中途のどちらも募集をされています。また、嘱託として入ることも可能のようです。詳細は問い合わせてみてください。薬剤師の職種は、調剤薬剤師とOTC薬剤師に分かれているので注意。転職の際には、どちらをメインにしたいかを考えておきましょう。

調剤薬剤師は、調剤、服薬指導、薬歴管理、医薬品の管理業務などに携わります。健康相談や食事指導に関わることもあるそうです。「プライマリ心理カウンセラー」の取得を推進中ともありますので、高いコミュニケーションスキルを求められるのでしょう。OTC薬剤師はドラッグストアでのOTC薬の販売、在庫管理、売上管理業務などがメインです。こちらもお客様とのコミュニケーションは重要視されています。

給料・年収

正社員の想定年収は400〜700万円程度でしょう。新卒年収は400万円程度です。調剤薬剤師、OTC薬剤師での給料の違いは、募集要項には掲載されていません。その他、社員持株会、財形貯蓄、確定拠出年金、社員買物割引などの福利厚生制度があります。

パート・アルバイトの場合は時給2000円程度となります。(店舗によって異なるようです)

勤務時間

9:00~22:00の店舗営業時間内でのシフト制です。

キリン堂でのキャリア

ドラッグストア、調剤薬局での薬剤師からのキャリアとして、副薬局長、薬局長などとして専門性を高め、将来的にはブロック長としてより広い視野で店舗運営に関わるステップがあります。

社員教育・研修制度

医薬品に関する研修の他に、セルフメディケーション、カウンセリング、在宅医療についての研修などがあります。またそれらのベースとして、初級心理カウンセラー資格を取得するためのプログラムが設けられています。

キリン堂の特徴

健康な人に健康を提案する。キリン堂は「未病」をテーマにしています。そのためのドミナント戦略であり、地域密着の身近さなのでしょう。薬剤師にも心理カウンセラー資格の取得を推進されているところから考えても、「未病」のお客様に対して、深くコミュニケーションをとり、納得のいく提案していくことが求められているようです。

専門知識を越えて、接客、カウンセリング能力を高める職場環境は整っているのだろうと思います。お客様とのコミュニケーションを軸に、薬剤師としての自分の価値を高める転職になるのではないでしょうか。