調剤薬局

ドラッグストア

■イオンリテール

イオンの説明は不要でしょう。スーパーマーケットやショッピングモールなどでお馴染みのイオンです。今はイオンリテールでも薬剤師の採用を積極的に行っています。スーパーのように日用品を扱うドラッグストアがあるように、スーパーも医薬品を扱いはじめているのですね。イオンはそこからさらに進んで、ショッピングモールを健康づくりの拠点にしてしまおうといウェルネス構想を推進しています。

ショッピングモールに、調剤薬局やリハビリ施設、フィットネスクラブ、ビューティサービス、健康食品などの健康関連サービスがあれば、便利ですよね。ひとつの場所で全てが済ませてしまえます。もちろん、健康に関するイベントやセミナーにも参加できる。子どもからお年寄りまで、老若男女が集まるショッピングモールの可能性を活かせば、いろんなアプローチで地域の健康に貢献できてしまいます。この可能性を考えると、イオンリテールが医療や福祉の分野に参入するのも納得できますね。国内最大手の小売企業ですので、とても大きな事業に関わることができそうです。

ドラッグ・ファーマシー事業、調剤、ヘルスケアといった事業ばかりでなく、総合金融事業、Eコマース事業やビルメンテナンス、ファシリティ・マネジメントなどウェルネス構想と関連の深い分野は多岐にわたっています。ということは、薬剤師のフィールドもとても広いわけです。メディカルモールの設置は全国のショッピングモールで着々と進められているため、就業場所も広く考えることができます。個人のライフスタイルに合わせていろいろな地域を選べるというのも利点のひとつですね。

また、電子マネー「ワオン」を活用した健康管理システムも構築されています。調剤薬局である「イオン薬局」で調剤した薬のデータと、お客様、患者様がスマートフォンなどで入力した健康関連の記録を一元管理。「おくすり手帳」や「検診・健診データ」「飲み合わせアドバイス」などの機能を搭載しているとのことです。ワオンカードに全てのデータを集めてしまえるのはとっても便利ですね。カードの普及率も高いので、多くの人が利用したいシステムになるのではないかと思います。

イオンリテールでの薬剤師募集は、正社員、契約社員、パートがあります。新卒、中途ともに採用中です。正社員は、全国勤務となる総合職と地域ブロック内の勤務となる地域専任職があります。2つのコースで給与の差があるかもしれませんが、募集要項には明記されていません。また、勤務地域によって給与の差があるようです。

業務内容は調剤、OTC担当となっての接客や販売などです。調剤の店舗もありますので、OTCばかりではないようですね。健康食品、衛生用品、シニアケア用品など、幅広い商品を扱います。医薬品ばかりではない、視野の広さが身につくでしょう。

給料・年収

正社員の想定年収は新卒で450万円程度でしょう。中途の場合は経験・能力に応じて決定となっていますが、他のドラッグストアより給与水準は高めに設定されているようです。その他、総合共済会(イオングッドライフクラブ)、企業年金基金、団体生命保険、社員持株会、財形貯蓄、買物割引制度、育児勤務・育児休職制度、介護勤務・介護休職制度、住宅助成金制度など福利厚生も充実しています。

パートの場合は時給1800円〜3000円前後となります。

勤務時間

年間所定労働時間1920時間の変形労働時間制です。

1日4~10時間の1時間単位で、業務の繁閑に応じて勤務時間が設定されます。

イオンリテールでのキャリア

幅広いキャリアステップが用意されています。管理薬剤師や店長になるだけではなく、教育担当やバイヤー/商品開発、調剤MRなど、多様な分野で活躍することができます。マネジメントに関わっていくことも可能です。

社員教育・研修制度

一般教育と専門教育の二本柱でプログラムが構成されています。薬剤師の専門教育では、薬剤師生涯研修プログラムや調剤・漢方などの専門技能研修も設けられています。医薬品の知識を高めていくこともできそうです。会社の支援を受けて、MBAを取得した薬剤師の方もいらっしゃいます。

イオンリテールの特徴

イオンの強みを活かせるところが最大の特徴です。ショッピングモールには圧倒的な集客力があります。ワオンなどのシステムは、生活をトータルにサポートできる環境をつくり上げています。これらの可能性を思い切り使って、医薬品の分野、メディカルモールなどをつくっていく楽しさがあるでしょう。経営基盤も大きく、安定して働くこともできます。

しかし、まだまだイオンにとっては始まったばかりの事業でもあるでしょう。細部まで行き届いた体制構築がなされているかどうか、不安が残るところもあります。その辺りもしっかりと見極めて、自分に合った職場かどうかを考えておきたいところです。