調剤薬局

ドラッグストア

■ココカラファイン

ココカラファイングループは、「セイジョー」、「segami」、「ジップドラッグ」、「LIFORT」、「スズラン薬局」、「クスリのコマダ」などのドラッグストアを運営しています。その店舗数は大都市圏を中心に全国1300店以上(2014年3月現在)。業界第2位の出店数とのことです。どこかで見たことがあるドラッグストアが、実はココカラファインだったりするかもしれませんね。

ココカラファインのコーポ−レートスローガンは、「おもてなしNo.1」です。さまざまな視点からより良い店舗づくりをすすめているようで、段差がなく、すべりにくい床材の採用や、ゆとりある通路、大きく読みやすい文字表示への変更などが実施されています。もちろん、ハード面だけでなく、お客様の対応に専念するスタッフ「おもてなし係」をつくり、健康に関する相談や重い荷物を運ぶなどの買い物のサポートもされています。丁寧でやさしい接客が重視されているようです。

事業の柱は、ドラッグストアと調剤事業。特に調剤部門は業界トップクラスとのことで、調剤データ管理システムが導入されていたりと、調剤業務に関する環境は整っています。セルフメディケーション時代になり、調剤併設型のドラッグストアが増える時代です。調剤に強いのは重要でしょう。このドラッグストア、調剤事業を軸として、ニーズに合わせて、在宅調剤サービスや介護事業などに進出しています。新しいサービスの開拓もされているので、薬剤師がチャレンジできる機会もありそうです。

正社員は中途・新卒ともに募集がありますが、パート・アルバイトの採用情報は準備中となっています。パート・アルバイトを希望される場合は、各店舗に問い合わせてみてください。正社員には、全国職と地域職があり、地域職の場合は転居を伴う異動はありません。ただし、地域職は若干給料が安めです。新卒の場合では、月に1万円程度差があります。転職されるときには、ご自身のライフスタイルに合わせてコースを選択することになるでしょう。

薬剤師の主な業務内容は、処方せん調剤と服薬指導となっています。中途採用の募集要項には「薬剤師の方は調剤薬局での採用」とありますので、ドラッグストアでのOTC販売に関わりたい方は注意してください。また、在宅調剤や医師と連携してのチーム医療、介護への可能性も開けています。いろいろな視点に立って、医療人としてお客様に向き合う姿勢が身につけられるのではないかと思います。

薬剤師や管理栄養士、登録販売者などが専門の枠を超えて交流する「ココカラファイン合同フォーラム」など、多様な視点をもつ社員同士のディスカッション研修もあります。薬剤師の知識を高めながら、広い視野を獲得することができるのではないでしょうか。

給料・年収

正社員の想定年収は新卒で400万円程度です。中途採用の場合は能力・経験に応じての決定となります。勤務地域を限定する地域職は、全国職に比べて若干給料が低く設定されています。その他、社員割引販売制度、持株制度、各種資格取得支援制度などの福利厚生制度も多数設けられています。パート・アルバイトの詳細は掲載されていませんでした。

勤務時間

週40時間の変形労働制です。

ココカラファインでのキャリア

全国職では、将来的に管理監督者として組織の基幹業務に従事する可能性があります。地域職は、自身の職務区分に応じた職となりますので、キャリアアップを目指すなら全国職の方が有利になるでしょう。

社員教育・研修制度

基本教育、調剤教育、労務管理者教育など、それぞれ立ち位置に応じた教育研修プログラムがあります。eラーニングシステムもあり、自分のペースで専門知識を深めることもできるようです。

ココカラファインの特徴

業界第2位の店舗数を誇るココカラファイングループですので、安定して働けるのではないかと思います。また、調剤に強いという面もあるため、薬剤師の中核である薬に関する専門知識、技能の習得は期待ができそうです。

一方で、育児休業からの復職率が99%というデータもあり、女性にとってとても働きやすい職場になっていることがうかがえます。大きな企業の働きやすい環境で、安定して薬とお客様に向き合える。やる気があれば、新規事業の開拓もできる会社なのでしょう。