調剤薬局

ドラッグストア

■スギ薬局(スギホールディングス)

スギ薬局は愛知県ではお馴染みのドラッグストアですね。関東、中部、関西エリアにグループ合計で915店舗(2014年2月 現在)を展開しています。ドラッグストア「スギ薬局」の他に、登録販売者制度を活用した安くて便利なドラッグストア「ジャパン」や訪問看護ステーションも運営する企業です。2015年度に関東、中部、関西エリアに500店舗ずつ、合わせて1500店舗となることを目指して事業規模を拡大しているようです。

スギホールディングスの事業は、地域医療対応型のドラッグストアである「スギ薬局」、コンビニエンスディスカウントドラッグを提供する「ジャパン」、地域医療連携を推進する「スギメディカル」の3つを軸としています。一番大きい事業は「スギ薬局」ですが、その他の事業づくりにも積極的なのですね。既存のドラッグストア事業ばかりに注力するのではなく、ニーズに合わせた多様なサービスの提供がなされています。転職を考えるならば、こういったその他の事業も確認して、経営方針を見ておくといいでしょう。

スギホールディングスには財務力で業界ナンバーワンという特徴もあります。2015年1月のデータでは、他のドラッグストア、調剤薬局の追随を許さないほどの、現金・預金残高を誇っています。この健全な財務力がシステムや物流への投資を可能にしていて、物流システムの再構築が行われていたり、自社開発の医療総合情報システムが導入されていたりしています。こういった情報も掲載されているので、安心して転職ができるのではないかなと思います。

スギ薬局は調剤併設型のドラッグストアのリーディングカンパニーでもあります。一般薬や化粧品も扱いながら、処方せん調剤、病気予防のための健康相談、在宅医療も手がけるドラッグストアです。ワンストップで幅広い商品を扱える機会があるので、薬だけではなく、ライフスタイル全般を総合的にみてのアドバイスができる薬局でもあるのですね。

スギ薬局での薬剤師の募集は、正社員、パートで行われています。新卒・中途ともに、勤務地は関東エリア、中部エリア、関西エリアから選ぶ形になっているようです。また、薬剤師には、総合薬剤師と調剤薬剤師の2つの職種があり、給与面で差がついています。調剤薬剤師は総合薬剤師に比べて1割程度減額されるようです。業務内容にどのような違いがあるか具体的に掲載はされていませんが、調剤専門の薬剤師として働く選択もできるということかと思います。

業務内容は、保険調剤、医薬品販売・管理、在宅医療、ヘルスアドバイザーなどとなっています。調剤に加えて、お客様へのカウンセリングやアドバイスも必要になってくるでしょう。

給料・年収

正社員の想定年収は600〜800万円程度、新卒年収は400万円程度です。調剤薬剤師は1割程度低い年収になります。その他、勤務地限定制度、退職金制度、社員購買割引制度、社員持株会、短時間労働制度、連続休暇制度、出産休暇、育児休暇、介護休暇、子の看護休暇、保養施設(全国リゾートホテル)など福利厚生も充実しています。

パートの場合は時給2000〜2800円前後となります。

勤務時間

店舗の営業時間に合わせたシフト制です。(実働8時間)

スギ薬局(スギホールディングス)でのキャリア

店舗勤務を経て、スーパーバイザーや臨床薬剤師など専門性を高めることができます。また、経営企画や人事などの本部機能や、医療機関連携開発などの新規事業にも携わることができるようです。

社員教育・研修制度

「人の成長以上に会社は成長しない」という考えのもとで、非常に多様な研修プログラムが用意されています。薬剤師の専門的な研修の他にも、マーチャンダイジングやマーケティングの研修、マネジメントなどを学ぶ職位別の研修、それぞれの業務について詳しく学ぶ職務別の研修など、教育制度は非常に充実しています。

スギ薬局(スギホールディングス)の特徴

出店エリアは、愛知を中心とした三大都市圏であり、全国展開しているドラッグストアと比べると狭くはなっていますが、大手のドラッグストアのひとつと言えるでしょう。それぞれの店舗に権限も移譲されているようで、地域ごとの特色をもった自由闊達な雰囲気のある薬局です。安定した経営基盤をもとにして、さまざまなチャレンジができるフィールドが広がっています。

既存の薬剤師の業務を越えて、何かに挑戦していきたい方なら成長できるのではないでしょうか。充実した教育研修制度も活かして、薬剤師としてのスキル、ビジネスマンとしてのスキルを高めながら、新たな分野を切り拓いていくチャンスがある職場だと思いました。