調剤薬局

ドラッグストア

■カワチ薬品

カワチ薬品は東北・関東・中部にドラッグストア247店(2014年3月現在)を展開するドラッグストアチェーンです。本社は栃木県にありますので、北関東が中心になっているようですね。調剤併設型のドラッグストアが70店ほど含まれています。これからも調剤併設型店舗の出店は続きそうですので、調剤併設型の比率は高まっていくのでしょう。

メガドラッグストアを拠点として、お客様の身近にあるヘルスケアセンターとして地域の人々に愛されことを目指しているドラッグストアです。このメガドラッグストアというのは、売場面積400坪以上の店舗のこと。実際にカワチ薬品の店舗売場面積平均は650坪とのことです。一般のドラッグストア平均が約200坪ですから、3倍以上の売場面積をもっているのですね。とにかく広い。ということは、品揃えも充実しているということです。

ストアコンセプトとして掲げている、ショートタイムショッピング、ワンストップショッピング、エブリデイロープライスを実現するために、メガドラッグストアという形がつくられたのでしょう。医薬品に限らず、美容品、日用品、ベビー用品や時代のニーズにこたえた介護用品まで。カワチ薬品に行けば全てが揃う、というと言い過ぎかもしれませんが、ヘルスケアならこの店という評判になるように工夫されているようです。

「ファーマシーモア」という言葉も大切にされています。医薬品に限らず、More、もう一歩すすんでお客様の健康を考えていこうとする姿勢ですね。普段の生活から健康維持ができるように、薬のことにとどまらずにプラスワンの提案をしていくことが求められそうです。売場面積を広げて品揃えを増やしたのも、その背景があったからこそでしょう。薬の専門知識を高めるばかりではもの足りない想いを抱えていらっしゃるならば、転職にはいい職場かもしれません。

正社員、パート・アルバイトともに薬剤師の募集はかかっています。正社員は中途・新卒どちらも採用をしていますが、転居を伴うナショナル社員と転居はしないエリア社員にわかれていますので、どちらがいいかは考えておきましょう。両者で1割程度、給料には差があります。ナショナル社員とエリア社員は、入社後に変更することも可能です。

業務内容は、保険調剤、医薬品の販売・管理ですので、一般的なドラッグストアや薬局と同じとみていいかと思います。ただし、店舗が大きく品揃えが豊富ですので、薬剤師にも医薬品に限らず、健康食品や美容品、一般食品に至るまでの広範囲な商品知識が求められます。そららを含めた総合的なアドバイスができるのがカワチ薬品の強みです。転職時には、自分が専門性を深めたいのか、広い知識を得てカウンセリングしたいのかを見極めておきましょう。

給料・年収

正社員の想定年収は新卒で400万円程度です。中途の場合は能力・経験によります。エリア社員は年収が1割程度低くなるでしょう。その他、厚生貸付金制度、社員持株制度、社員割引購入制度、財形貯蓄、団体生命保険、団体自動車保険など福利厚生も充実しています。

パート・アルバイトの場合は時給1800〜3000円程度となります。

勤務時間

9:00~21:00(一部店舗~22:00)のうち、ワークスケジュールによる交替制です。

実働は8時間となります。

カワチ薬品でのキャリア

調剤やOTCのスペシャリストを目指す道ばかりではなく、薬剤師の店長として総合的な生活提案ができるジェネラリストとなることもできます。薬剤師の活躍できるフィールドは幅広く用意されているようです。

社員教育・研修制度

eラーニングによるOTC講座や、調剤研修、栄養士との連携研修など、さまざまなスキルアップができる研修プログラムがあります。また、新人研修、入社1〜3年研修、現職スペシャリスト教育など、役職に合わせた研修もあり、スキルアップの機会は豊富です。

カワチ薬品の特徴

「ファーマシーモア」という言葉があらわすように、薬剤師でも医薬品に限らない幅広いフィールドへ出ていくことができます。豊富な品揃えの大型店舗で、サプリメントや美容用品などの医薬品以外との関わりの中で、広い視野でお客様にアドバイスができるのが特徴でしょう。また、漢方(生薬)や在宅医療に力を入れている店舗も出てきており、薬剤師としての能力を発揮する環境もあるようです。

医薬品の知識を高めるだけでなく、お客様の生活全般から「健康」を考えて行ける職場と捉えておくといいかもしれません。逆に、専門性を追求する方には向かない点も出てくると思いますので、転職時には、自分がどの方向に進みたいかをしっかり見直しておきましょう。